プロ野球が7月10日から観客を入れて行うことになり、阪神、広島、オリックスの3球団も対応を急ぐ。3球団ともチケット販売方式は未定で、どう席の間引きをするのかなどが今後の課題になる。観客数は当面5千人が上限で、実際に何人入れるかは各球団が地元自治体などと調整する。本拠での最初の有観客試合は阪神が10日のDeNA戦で、23日まで甲子園にとどまる。広島は14日の巨人戦、オリックスが10日の日本ハム戦になる見込みだ。
阪神は1軍戦での観客受け入れに向けた試みとして、23日の2軍オリックス戦(甲子園)で試験的に観客300人を入れる。対象は兵庫県西宮市在住の子どもを含むファンクラブ会員300人で、事前応募制とした。
観客にはマスクの着用を義務付け、サーモグラフィーによる検温も行う。谷本球団本部長は「7月からいきなりやれと言われても現場も戸惑う部分があるので、保健所の方と相談しながら、こういうポイントがありますねと一つずつ確認しながら、試験、試行をしたい」と話す。
広島はさらに早くから動いてきた。広島県の感染状況が首都圏に比べて落ち着いていたことから、5月21~23日の練習でマツダスタジアムの一部を一般開放。各日、県内在住の125組を抽選で招いた。「何か気分転換をはかってもらう機会になればと思い企画した」と松田オーナー代行。19日の開幕DeNA戦(横浜)でも県内在住者を招いてパブリックビューイングを行った。
ただし、観客が戻っても応援…