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 鹿児島大の研究チームは22日、新型コロナウイルスの治療薬として有望な化合物群の特定に成功した、と発表した。治療薬として特例承認を受けた「レムデシビル」と同等かそれ以上のウイルス増殖の抑制効果を、実験レベルで確認できたとしている。抗ウイルス薬の発明として特許庁に出願済みで、特許譲渡契約を結んだ創薬会社が治療薬の開発に着手するという。

 鹿児島大ヒトレトロウイルス学共同研究センターによると、3月に国立感染症研究所からウイルスの提供を受け、センターで保有する薬剤の中で有用な化合物がないかを調べた。効果が高いと予想される化合物から優先的にサルの培養細胞を使った実験をして比較した結果、ウイルスの増殖を強く抑制する化合物群を特定できたという。

 馬場昌範センター長は「治療薬として使えるよう、研究を積み重ねていきたい」と話す。この特許の譲渡契約を結んだオンコリスバイオファーマ(東京)が今後、国際特許の出願や大量合成法の開発、安全性の試験などを行う予定としている。(木脇みのり)