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 2018年と19年に全国の警察が悪質なあおり運転として摘発した133事件のうち38%で、加害者が1キロ以上にわたってあおり行為を続けていたことが警察庁の分析でわかった。事件の現場の77%が一般道。加害者の96%は男性で、78%は同乗者がいなかった。

 対象は死傷者が出て危険運転致死傷罪で立件した59事件と刑法を適用した74事件。加害者の年齢は40代が最多の27%で、20代22%、30代20%、50代17%と続く。免許保有者10万人当たりで見ると、加害者は10代が0・57人と最多で、ほかの世代の2倍以上だった(18年末の免許人口を使用)。

 あおり運転の立証には映像が有効だが、ドライブレコーダー(ドラレコ)の映像があったのは64%。ドラレコはないが、防犯カメラやスマートフォンの映像が証拠になったのは17%だった。警察庁は「被害抑止のためにもドラレコを利用してほしい」としている。

 加害者があおり運転をした理由は「進行を邪魔された(進路を譲らない、前の車が急ブレーキをかけたなど)」35%、「割り込まれた、追い抜かれた」22%、「車間距離を詰められた」8%、「クラクションを鳴らされた」5%などだった。理由がなかったり、はっきりしなかったりした事件も8%あった。

 あおり運転を巡っては、あおり運転(妨害運転)罪を規定して罰則を科す改正道路交通法が30日に施行される。走行中の車の前で停車する行為などを危険運転致死傷罪の1類型とする改正自動車運転死傷処罰法も来月2日に施行される。(八木拓郎)