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 25日告示の鹿児島県知事選に再選をめざして立候補を表明している現職の三反園(みたぞの)訓(さとし)氏(62)が先月から今月にかけ、県内自治体の複数の首長に電話して選挙について触れていた。首長の1人は朝日新聞の取材に「地元の公共事業を引き合いに、集票協力を求められた」と批判。三反園氏は22日、「(集票依頼の)意図はなかった」と釈明した。

 この件をめぐり、21日付の地元紙・南日本新聞は、複数の首長が今月、三反園氏から電話を受け、県事業を引き合いに知事選への協力を求められたと報じた。

 首長の1人は朝日新聞の取材に対し、14日に三反園氏から電話があり、地元から要望があった事業を複数挙げた上で「票をまとめて協力してください」と言われたという。この首長は「『市町村ごとに(票の)数が分かる』とも言われた。県事業を絡めた集票依頼で、威圧と受け止めた」と話した。

 この他、複数の首長が5月以降、三反園氏から電話で「出馬するのでよろしく」「頼りにしている」と知事選に関して呼び掛けられたと取材に答えた。知事選には22日時点で、過去最多の7人が立候補を表明している。

 三反園氏は22日の記者会見で、複数の首長に電話をしたことを認めた。一方、「これまでの取り組みについて思いを伝えた」と集票依頼の意図を否定したが、「相手方がそう思い、誤解されたなら心からおわびする」と述べた。

 公職選挙法は、告示前の選挙運動や、立候補予定者による当選目的の利益誘導を禁じている。(奥村智司)