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 新型コロナウイルス流行時の生活が子どもに与えた影響を、国立成育医療研究センター(東京都)が保護者や子どもへのアンケートを通して分析し、22日に結果を公表した。休校や行動自粛で3割程度の子どもがいらだちを感じ、保護者のストレスも子どもに向かっている恐れがあるとした。

 同センターの研究者や医師らでつくるチームが4月30日~5月31日、新型コロナで変化した暮らしぶりについてインターネット上でアンケートを実施。7~17歳の子ども2591人、0~17歳の子どもを持つ保護者6116人の計8707人の回答を分析した。

 「すぐにイライラする」を選んだのは小学1~3年生は33%、小学4~6年生は38%、中学生は30%、高校生は29%。「自分の体を傷つけたり、家族やペットに暴力をふるったりすることがある」は小1~3年生は16%、小4~6年生は10%、中学生は5%、高校生は5%だった。チームによると、自傷や他人への危害は通常3%程度だという。

 保護者の回答にも通常との違いがみられた。直近1カ月に子どもを怒鳴ったりたたいたりしたかを問うと、小1~3年生や年少~年長の保護者の約6割が「感情的に怒鳴った」と答えた。そうしたことが今年1月と比べて「少し増えた」「とても増えた」と答えたのは高校生の保護者で10%。未就園児を除いて、子どもが幼くなるほど高くなり、年少~年長の保護者では45%だった。

 原因として、体力の余った幼い子どもは外出できず家で動き回ったり、親に話しかける回数が増えたりして、保護者が負担に感じた▽保護者がうまくストレスを解消できなかった、などが考えられるという。

 自由回答では、「友達と会う時間がほしい」(小6女子)、「父がたまに外出自粛や飲み会自粛でイライラしていることがあるのでみんなの幸せがほしい」(小5女子)、「心を落ち着かせるためにどうすれば良いか」(中1男子)などの意見が子どもたちから寄せられた。

 アンケートをまとめた同センターの半谷(はんがい)まゆみ研究員は「子どもたちがストレスをかかえていても声を聞く機会がなかった。アンケートの結果などを踏まえ、大人が寄り添って理解していくことが大事」と話す。影響は中長期的に及ぶとみており、今後もアンケートを実施する。

 アンケート結果の詳細は同センターのホームページ(https://www.ncchd.go.jp/news/2020/20200615.html別ウインドウで開きます)へ。2回目の調査の参加者も募っている。(市野塊)