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 韓国の脱北者団体は22日深夜、南北を隔てる軍事境界線近くの韓国・坡州から、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)体制を批判するビラ50万枚を大型の風船に取り付けて北朝鮮に向けて散布した、と発表した。北朝鮮メディアはほぼ連日、こうした韓国側の動きに反発し、北朝鮮側も韓国を批判するビラを散布するとして対抗姿勢を強めている。

 脱北者団体によると、批判ビラとともに、韓国の発展ぶりを紹介する小冊子500冊と、1米ドル紙幣2千枚なども一緒に散布したという。

 北朝鮮メディアによると、北朝鮮側も1200万枚のビラを印刷し「報復」の準備をしているという。北朝鮮側は、2018年4月の南北合意に基づいて軍事境界線近くから撤去した韓国批判のための大型の拡声機を再び設置する動きもみせている。

 北朝鮮は韓国側によるビラ散布の動きを受けて、南北共同連絡事務所を爆破するなど反発を強める。韓国の北朝鮮専門家らはビラ散布はきっかけにすぎず、停滞する韓国や米国との関係を変えようとする動きだとみている。(ソウル=神谷毅)