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 23日に開かれた沖縄全戦没者追悼式にビデオ収録で寄せた安倍晋三首相のあいさつの要旨は次のとおり。

 沖縄戦において、戦場に斃(たお)れた御霊(みたま)、戦禍に遭われ亡くなられた御霊に向かい、謹んで哀悼の誠を捧げます。

 今日私たちが享受している平和と繁栄は、沖縄の方々の筆舌に尽くしがたい苦しみ、苦難の歴史の上にあることを、私たちは決して忘れません。沖縄戦から75年を迎えた今、そのことを改めて噛(か)み締めながら、静かに頭(こうべ)を垂れたいと思います。

 我が国は、戦後一貫して、平和を重んじる国家として、歩みを進めてきました。戦争の惨禍を二度と繰り返さない。この決然たる誓いを貫き、平和で、希望に満ち溢(あふ)れる世の中を実現する。そのことに今後も不断の努力を重ねていくことを、改めて、御霊にお誓いいたします。

 沖縄の方々には、永きにわたり、米軍基地の集中による大きな負担を担っていただいております。この現状は、到底是認できるものではありません。「できることはすべて行う」との方針の下、沖縄の基地負担軽減に全力を尽くしてまいります。

 美しい自然に恵まれ、アジアの玄関口に位置する沖縄の優位性と潜在力は計り知れません。本年3月には、念願の那覇空港第2滑走路の供用も開始しました。現下の新型コロナウイルス感染症による危機を乗り越え、沖縄が「万国津梁(ばんこくしんりょう)」として世界の架け橋となるよう、沖縄の振興をしっかりと前に進めてまいります。また、沖縄の皆さんの誇りとも言える、首里城の復元についても、政府一丸となって全力で取り組んでまいります。