ナナちゃん、2カ月半ぶり着替え 17枚分特注マスクも

三浦惇平
【動画】名駅のナナちゃん、79日ぶりの衣装替え 赤いワンピースにマスク姿=古沢孝樹撮影
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 名古屋駅前の代表的な待ち合わせスポットになっている巨大マネキン「ナナちゃん人形(身長6・1メートル)」が23日、2カ月半ぶりに衣装を替えた。催しのPRで頻繁に着替えてきたが、イベントの自粛が相次ぎ、4月6日から同じ衣装のままだった。マスクを初めてつけた装いで、新型コロナウイルスの感染予防を呼びかけている。

 名鉄百貨店本店(名古屋市)の「SALE(セール)」をPRする赤いドレス姿で、縦38センチ、横68センチの特注の布マスク(通常の約17枚分)を着用。両足の間隔が約2メートルあるスタイルをいかし、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保を呼びかける案内も置いた。

 広報担当者は「衣装替えは催しができる環境に戻ってきた証し。第2波への警戒も必要で、売り場でのマスク着用と距離の確保のお願いも兼ねています」と話す。売り場では、飛沫(ひまつ)防止用シートを設置するなど、感染防止対策をしながら営業している。

 ナナちゃんは名鉄百貨店セブン館(2011年に閉館)の1周年に合わせ、1973年に誕生して以来、同店のセールや催事などを、法被や水着など季節や流行に合わせたファッションを着こなしてPRしてきた。映画の上映に合わせ、スパイダーマンやスター・ウォーズの「C―3PO」に扮するなど「広告塔」もつとめ、普段なら年間50回ほど衣装替えしている。

 だが、新型コロナの感染拡大でイベントが軒並み自粛となり、今年4月以降は予定されていた広告が相次いでキャンセルに。4月6日から、衣装替えをできない状態が続いた。(三浦惇平)

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