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 山梨県韮崎市立小中学校全7校に「黒板アート」がお目見えした。韮崎小では23日、「笑顔」と題した作品が披露された。

 新型コロナウイルスの影響で不安な日々を過ごした子どもたちを元気づけるサプライズ企画。千葉県在住の黒板アート作家、すずきらなさん(25)に市教育委員会が制作を依頼し、各校が希望のテーマを出して描いてもらった。

 6色のチョークだけでなく、黒板消しや手のひら、指、消しゴムが筆代わりだ。韮崎小の図工室の黒板いっぱいに、マスクをしていてもわかるはじける笑顔の子どもが描かれた。

 6年の工藤凪沙(なぎさ)さん(11)は「チョークなのにきれいな色が出てすごい」。米長彩夏さん(11)は「笑顔になれた」と話した。

 6年生は修学旅行が延期され、マスクをする「非日常」が続く。矢ケ崎二男校長(59)は、笑顔をテーマにした理由を「それでも笑顔で頑張ってほしい、という思いを込めた」と話す。

 例年、桜を背景にした集合写真を卒業アルバムに載せる。今年は臨時休校で撮影できなかったため、黒板アートの前で撮影した写真を使う計画だという。

 一つの作品の制作時間は3時間ほど。20、21日の2日間で描かれた。韮崎北西小には地元で有名な「わに塚のサクラ」、甘利小には甘利山のツツジと富士山、市のキャラクター「ニーラ」がそれぞれ登場した。

 すずきさんは「いつもと違う環境にいる子どもたちに、『ワクワクすることがたくさんある』と期待感を持って生きてほしい」と思いを語った。(三ツ木勝巳)