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 新型コロナウイルスの影響で2月末から休園していた上野動物園(東京都台東区)と葛西臨海水族園(江戸川区)が23日、約4カ月ぶりに営業を再開した。当面は、感染拡大防止のため、開園時間は午前10時~午後4時と短縮し、事前予約制で1日の入園者を制限する。

 上野動物園は午前10時に開園。3歳になったばかりのジャイアントパンダ・シャンシャンを観覧した文京区のフリーライター、谷口晶美さん(30)は休園前は週1回のペースで会いに来ていた。「大変な時だけど、大きくなった姿を見て感動しました。これまでと変わらず元気な様子で、本当にうれしい」と話した。

 入園者は事前予約による1日4千人に限定。ジャイアントパンダの観覧は入園直後の1回のみで、撮影も禁止。ヘビやワニなどがいる両生爬虫(はちゅう)類館など屋内型の施設は休止している。

 1日3千人の入園に限定する葛西臨海水族園。午前10時、休業中に新調したペンギンの着ぐるみ2体が、再開を待ち望んでいた子どもたちを出迎えた。

 去年生まれたオウサマペンギンのひなは、大人とほぼ同じ大きさまで育った。赤ちゃんの羽毛が生え替わりつつある。担当者は「まさに大人の階段を上っています」。普段は冷房のかかった飼育室にいるが、暑さが和らいだこの日、屋外に展示された。

 江戸川区の主婦井上章恵さん(38)は、長男陽弘ちゃん(4)と長女侑利香ちゃん(3)と訪れた。陽弘ちゃんのペンギン好きが高じ、年間パスを購入したという。「ひなが、あんなに大きくなって。見られると思っていなかったので、大感激です」と井上さん。陽弘ちゃんも「かっこいい」と笑顔で手を振っていた。

 水族園の名物・マグロ水槽でも、子どもたちの歓声が起きていた。116日ぶりの再開園。錦織一臣園長は「ようやく、子どもたちの笑顔が戻ってきました」と感慨深げに語った。

 上野動物園と同じく、当面は事前予約の整理券制での開園。入場時に検温し、常にマスクを着けてもらう。密を避けるため、コロナ前は多い日で1万人程度が入場していたが、当面は3千人までに制限する。(長野佑介、抜井規泰)