づぼらや、ふぐ看板は基準違反 「オブジェで残したい」

笹川翔平
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 大阪名物の一つのフグ料理店「づぼらや」の巨大な立体看板について、大阪市松井一郎市長は23日、道路法に基づく市の基準に違反することを黙認してきたことを明らかにした上で、残す方法を検討する考えを示した。休業中のづぼらやは9月に閉店する予定だが、維持管理できる責任主体がはっきりすれば「対応を考えたい」と述べた。

 市建設局によると、づぼらやの看板は、道路への突き出し幅は1メートル以内と定める市の基準に違反。2011年6月に撤去するよう店側に指導したという。松井氏は「(指導は)1回だけ。もう完全に黙認よ」とした。その上で、所有者の判断次第ということを前提に「大阪の名物看板。安全性を担保できるなら、オブジェとして残せる形を考えていきたい」と述べ、看板ではない扱いで維持したい考えを示した。(笹川翔平)

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