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 上から見ると円形のはずが、ひしゃげて長円形になった円筒埴輪(はにわ)など、愛知県瀬戸市の本地(ほんじ)大塚古墳からの新出土品を中心に展示する企画展が、瀬戸蔵ミュージアム(瀬戸市蔵所町)で開かれている。変形した埴輪は、古墳の築造を急ぐあまり「質」より「納期」を優先させたとも考えられ、古墳時代の“現場の事情”に想像が膨らむ。

 企画展は「新出土品展 瀬戸市指定史跡本地大塚古墳――矢田川流域の古墳と埴輪」。本地大塚古墳(瀬戸市西本地町)で2015年に実施した発掘調査の出土品を中心に、いずれも5~6世紀に築造された、池下古墳(名古屋市守山区)、長坂古墳群(尾張旭市)、駒前1号墳(瀬戸市)、須恵器や埴輪を作っていた城山窯跡群(尾張旭市)、卓ケ洞窯跡群(同市)を、円筒埴輪や形象埴輪(人物像の一部や水鳥など)など約110点の出土品で紹介する。

 本地大塚遺跡は瀬戸市内で唯一、前方後円墳と分かる古墳。今回の調査で墳丘の周囲に二重の溝が見つかり、長さ約80メートル、幅約67メートルの規模と確認された。

 ひしゃげた円筒埴輪は、墳丘周辺で見つかった円筒埴輪に含まれていた。古墳で多く見つかる赤色の土器質円筒埴輪と違い、灰色をしていて硬い。須恵器と同じ須恵質の円筒埴輪で、当時始まったばかりだった窯を築いて焼成する技術で作られた。

 円形を保った須恵質円筒埴輪も…

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