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 当たり前に続くと思っていた日常は、当たり前ではなかった。この春、日本全国を覆った新型コロナウイルスの脅威。多くの人が生活や仕事の危機に直面し、不安の中で日々を過ごした。コロナ禍は一人ひとりの暮らしや人生観をどう変えたのか。神戸のタクシー運転手・杉山正雨さん(68)の場合は――。

    ◇

 おっ、あそこの道路沿いに立っている人、何かを探すそぶり。タクシーを拾いたいんじゃなかろうか。はいはい、この親切タクシーがすぐに参りますよ……。あれっ、お客さんじゃなかったですね。残念……。

 タクシー運転手になったのは4年前です。それ以前は、小さいながらも輸入食品などを扱う会社の経営者。つまり社長でした。約30年続けた愛着のある商売でしたが、ここのところの不景気で会社をたたむことになり、選んだ第二の人生が今の仕事です。

 コロナ前、昼は外国人観光客、…

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