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 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は23日、党中央軍事委員会の予備会議を開き、朝鮮人民軍の総参謀部が示した韓国への軍事行動計画を「保留する」と決めた。朝鮮中央通信が24日、報じた。

 韓国と北朝鮮では互いを批判するビラを散布する動きがある。北朝鮮の今回の決定は、韓国政府の対応を見極めるため、予告している軍事的行動をいったん止める動きとみられる。

 報道によると、会議は正恩氏の指導のもと、テレビ会議方式で進められた。

 朝鮮中央通信が17日に報じた総参謀部の軍事行動計画は、①金剛山観光地区と開城工業団地に軍部隊を展開②南北軍事合意を受けて非武装地帯から撤収した哨戒所に再進出③前線の警戒勤務を最高レベルに上げ、軍事訓練を再開④韓国批判のビラをまくため軍が協力、を挙げている。

 韓国では脱北者団体が正恩氏の体制を批判するビラ50万枚を22日深夜、風船に取り付けて北朝鮮に向けて散布。警察当局が関係者らを聴取している。北朝鮮側は、散布の中断に向けた韓国側の動きを見極めているとみられる。(ソウル=神谷毅)