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 大阪府は、新型コロナウイルスによる府内の死亡者計86人のうち、約45%の39人が院内感染と推定されるとの分析結果を明らかにした。院内感染した患者計133人の死亡率は約29%で、府内全体の約5%より極めて高かった。

 府内では4月中旬以降、なみはやリハビリテーション病院(大阪市生野区)や第二大阪警察病院(同市天王寺区)などで次々に院内感染が明らかになった。府によると、院内感染は計284人で、内訳は患者133人と職員151人(うち医療従事者139人)だという。再陽性を除く府内の感染者1790人(6月16日時点)に占める院内感染の割合は約16%に上った。

 また、感染者全体のうち、重症者は約8%の147人だった。年齢別にみると重症者の約46%が70代以上で、死亡者全体の約83%を占め、高齢者の感染リスクが高いことが浮き彫りになった。一方、30代以下の死亡者はなく、40代は3人が亡くなったが、いずれも基礎疾患があった。

 吉村洋文知事は22日の専門家会議後、記者団に「院内感染対策の研修や、重症化しやすい方への啓発活動をやりたい。70代以上と基礎疾患がある40代以上は、コロナから守るべき対象じゃないか」と話した。(森下裕介)