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 新型コロナウイルスの影響で将来への不安が高まり、資産形成に関心を持つ人が増えている。「人生100年時代」と呼ばれる長い人生でお金に困らないため、どんな工夫をすれば良いのか。資産運用などの助言をしているフィデリティ退職・投資教育研究所の野尻哲史所長に聞いた。

 ――新型コロナは、人々の資産形成の意識にどんな影響を与えましたか。

 「金融危機が引き金になった2008年のリーマン・ショックなどと比べ、新型コロナは生活により直結する問題だ。経済への影響は長引くだろうし、いつ解決するのか分からない。ただ、若者は(株価の下落を受けて)株式などを安く買うチャンスと捉えた可能性が高い。(日経平均株価が急落した)3月ごろはネット証券の口座開設が大幅に増えた。一方、高齢者など一定の資産を持っている人にとっては、市場が大きく変動すれば影響も大きいので、投資やお金にどう向き合うかをきちんと考えておく必要がある」

 ――人生100年時代と言われるなか、長い老後を見据える必要があります。

 「いまは平均余命では60歳だと二十数年であり、多くの男性が80代半ば、女性は80代後半まで生きるが、平均値で考えない方が良い。60歳のうち男性の20%は91歳、女性の20%は96歳まで生きる計算になる。ライフプラン(人生設計)は保守的に見積もる必要があり、80代を人生の終わりと設定するのはすごく危うい。夫婦であれば95歳まで生きる想定で、資産形成や活用を進める方がよい。自分が生きている間に資産が底をつけば、最終的に子どもがつけを払うことになる。それは誰も望まないだろう」

 ――資産運用で気をつけるべきことはなんですか。

 「いまは低金利なので、資産運…

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