追悼式、どう継ぐ? スペイン風邪伝える大仏から考えた

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真野啓太
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 23日に「慰霊の日」を迎えた沖縄では今年、新型コロナウイルスの影響で追悼式の縮小を余儀なくされた。その過程では式が抱えるジレンマがあらわになった。戦後75年の今、追悼式を行う意義とは。

 ほほえんでいるようにも悲しんでいるようにも見える石仏が、日本海に面する京都・丹後半島の山中にある。地元伊根町の住民から「丹後大仏」と親しまれる高さ2メートルほどの座像だ。

 100年前、地元の製糸工場の従業員らが東京見物でスペイン風邪を持ち帰り、住民を含む42人が亡くなった。工場長が青銅の仏像を建て、慰霊したのが始まりだ。今は2代目。

 当時を直接知る人はいなくな…

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