拡大する写真・図版「平和の礎」の前で三線(さんしん)を弾き歌い、親族らを弔う女性=2020年6月23日午前10時32分、沖縄県糸満市、吉本美奈子撮影

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 沖縄は戦後75年の「慰霊の日」をコロナ禍の中で迎えることになった。3月末から6月にかけて地上戦が繰り広げられた時期、沖縄各地で毎年開かれてきた追悼式や平和学習の多くが中止や縮小になった。年に一度の大切な時間。次の世代のためにと営んできた試み。奪われかけ、見えてきたことがある。

 那覇市の又吉元亮(げんりょう)さん(85)は今年、コロナの感染が広がってから、日常の買い物は家族にまかせ、ほとんど外出しなかった。人と会うときにはマスクを欠かさず、距離をとった。万一のことがあれば、あの場所に行けなくなる。そんな想像をすることさえはばかられた。

拡大する写真・図版75年前の記憶を語ってくれた又吉元亮さん=2020年6月3日午後7時28分、那覇市の自宅、国吉美香撮影

 10歳だった75年前の6月。沖縄本島最南端の糸満市にあるガジュマルの木の下にいた。砲弾の破片を浴びた母は、頭から血を流しうめき声をあげていた。

 み、みず。母の声が聞こえた気…

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