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 川崎市の河川敷で2015年2月、中学1年の上村遼太さん(当時13)が殺された事件をめぐる損害賠償訴訟で、東京高裁(白井幸夫裁判長)は24日、元少年3人=逮捕当時、17~18歳=と親計6人が遺族に計約5300万円を賠償するよう命じた一審・横浜地裁判決を支持し、元少年2人と親計4人の控訴をいずれも棄却した。

 判決は、控訴した元少年2人の賠償責任を認めた上で、親も「日頃の言動から暴力傾向が深刻化していると認識していたのに、監督する義務を怠った」と指摘した。

 判決によると、元少年3人は同月20日未明、川崎市川崎区の多摩川河川敷で、上村さんの首や足をカッターナイフで切りつけ、川を泳がせた。上村さんは首など43カ所に傷を負って亡くなった。

 遺族は17年11月、元少年3人とその親計8人を提訴。昨年7月の一審判決は、元少年3人と、このうち保護観察中に事件を起こした2人の親計6人の賠償責任を認めた。他の少年1人の両親の責任は認めなかった。

 上村さんの母親は「遼太がいない寂しさは募るばかりです。民事裁判を通じても、反省の気持ちが伝わってこなかったことが非常に残念です」とのコメントを出した。(新屋絵理)