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 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は24日の記者会見で、WHOに報告される新型コロナウイルスの感染者数が来週には累積で1千万人に達するとの見通しを示した。また、感染者が急増しているため、治療で酸素を必要とする患者のための医療用酸素濃縮器の供給が追いつかなくなっていると述べた。

 米ジョンズ・ホプキンス大の集計では、日本時間25日午前で世界の感染者は累計930万人を超えている。テドロス氏は感染者数について「最初の1カ月に報告されたのは1万以下だったが、この1カ月は400万近くに上った」と急速な拡大に触れ、ウイルスを封じ込めて人命を救うために最大限の努力を呼びかけた。

 その対策の一つとなる酸素吸入を伴う治療について、週100万人規模で感染者が増えている現状では、世界で1日に大型の酸素ボンベ8万8千本分が必要だとする推定を報告。酸素濃縮器を最も必要とする国に供給するため、他の国連機関や製造業者と協力して支援に取り組むとした。(ウィーン=吉武祐)