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 梅雨前線に暖かく湿った空気が入り込み、25日未明から九州北部の広い範囲で雨が降った。長崎県内では早朝から猛烈な雨が降った。気象庁は、佐世保市、五島市、西海市、波佐見町に記録的短時間大雨情報を発表。佐世保市は、離島の宇久地域などを除く旧佐世保市地区の全約9万4千世帯に避難指示を出した。

 九州・山口地方で記録的短時間大雨情報が出されたのは梅雨入り後初。

 長崎地方気象台によると、佐世保市付近では、午前6時10分までの1時間に120ミリ以上を観測。午前7時前までの3時間雨量(181ミリ)は、観測が始まった1976年以降の最多記録を更新した。

 また、五島市付近では午前4時30分までの1時間に約110ミリを観測。新上五島町も含めた五島列島について、「50年に1度の記録的な大雨」の情報が出た。 気象庁は、集中豪雨をもたらす「線状降水帯」が発生したとみている。

 線状降水帯は、東シナ海などから水蒸気を多く含む暖かい風が流れ込むことで積乱雲が次々と発生。積乱雲が帯状に並び、長時間激しい雨を降らす。梅雨の終わりごろにたびたび発生し、2017年の九州北部豪雨や18年の西日本豪雨での記録的大雨の大きな要因のひとつとなった。(小川直樹、竹野内崇宏)