拡大する写真・図版小倉紀蔵・京都大学教授=2016年、京都市左京区、高橋一徳撮影

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日韓インタビュー 小倉紀蔵さん(京都大学教授)

 最悪だ、危機だと言われながらも、日本と韓国はこれまで実に多くの協力を積み上げてきた。両国を「思想」の面から見つめてきた第一人者は訴える。事態打開のカギは「勇気と自信である」と。

 ――日韓関係は厳しい状況が続いています。

 「『日韓関係』とは日本と韓国の多重的・多層的な関係の総体であるのに、政治など一部のみが代表してしまっています。一部に問題があるからといって、相手との関係を全面的に悪化させる、という回路をまず壊さなくてはなりません。うまくいっていない部分はありますが、それはお互いに、自分たちが築き上げてきた歴史を忘れ、否定し、見まいとしたからです。相手との関係の中で貴重な歴史を作り上げてきたのに、それを直視する勇気がないことが問題です」

 ――実績から目を背けているということですか。

 「日本は韓国からの批判に応答するかたちで、植民地支配の歴史や戦時の女性の尊厳の問題などに取り組み、解決しようとしてきました。また、韓国が産業化や近代化、民主化の道を邁進(まいしん)するうえで、日本との関係は非常に重要でした。いま、互いに、そのことに蓋(ふた)をしようとしています。歴史に対して誠実な態度とはいえません」

 ――日本からすると韓国は約束を守らない、と見えて、逆に韓国には、過去に対する反省がないとみられています。視座の違いはなぜ生まれるのでしょう。

 「約束は守らなくてはならない…

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