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 「ここまでひどい役は初めて。でも母親役、結構好きなんです。ふふふ」。長澤まさみは、どんな質問にも丁寧に、ときに笑いを交えて答えてくれた。しかし、インタビューで見せる屈託のない笑顔からは到底想像できない母親像が、この映画には刻まれている。

拡大する写真・図版長澤まさみさん=東京都港区、馬場麿貴撮影

 大森立嗣監督の「MOTHER マザー」。17歳の少年が祖父母を殺した事件に着想を得た物語だ。母親のゆがんだ愛情が息子の人生を狂わせていく様をシリアスに描く。

 母親よりもまず息子目線で物語を捉えたという。「私自身、母親から受けた影響がとても大きくて。社会に出た時に色々な見方をしたいなと思ったり、自分が大人になっていく上で自分の考えとか行動に対して迷ったりすると、母親がふっと出てくる。(息子役の)周平は母親から受けた影響が拭えないままに事件を引き起こしてしまうのかなと思った時、自分もぐっと感じた。この作品のそんな物語性に共感し、興味をひかれました」

拡大する写真・図版「MOTHER マザー」(c)2020「MOTHER」製作委員会

「救いようがない母」演じた

 演じたのは、その場しのぎで男とゆきずりの関係を持ち、息子にもつらく当たり依存する母親だ。「この物語の主役は周平。彼の感情が沸き立つ母親でいなくちゃいけないと思い、とにかく救いがないように演じられたらと思いました」。共感しにくい人物を演じるという点については「行動心理の理解がすごく難しかった。でも逆に想像力をかき立てられるし、決まりがない分、楽ですよね」。共感よりむしろ「つくっていく感覚」が強かったと振り返る。

 撮影前に心がけたのは、ダラダ…

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