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 朝鮮戦争で親を失った北朝鮮の孤児約1万人が一時、ルーマニアなど東欧5カ国に送られて暮らしていた。当時の生活ぶりを、韓国のドキュメンタリー監督、金徳栄さん(54)が約15年かけて取材し、映画「金日成の子どもたち」としてまとめた。戦争が始まって70年となる6月25日から、韓国で上映される。

 朝鮮戦争は1950年6月25日に勃発し、53年7月27日に休戦となった。金さんによると、戦争による孤児は南北で約10万人に上ったとみられる。

 韓国は休戦後の貧しく荒廃した状況のなか、多くの孤児たちを外国の家庭に養子に出した。一方で、北朝鮮は孤児たちを東欧に送った。金さんが記録で確認しただけでも、ルーマニア(約3千人)、ポーランド(最大約2千人と推定)、当時のチェコスロバキア(約700人)、ハンガリー(約500人)、ブルガリア(約500人)に上る。東欧の研究者は約1万人に達すると推測しているという。

 金さんは「外交文書からは、現地に校舎を用意したり食事を提供したりするのは受け入れ国の負担で、東欧側も第2次大戦後の荒廃に苦しんでおり、当初は孤児の受け入れを拒否したようだ。ただ、共産圏の連帯を世界に演出したいソ連の指示で受け入れざるをえなかった」と話す。

 孤児と一緒に学んだブルガリアの女性は映画のなかで「あのころの夢は、パンにバターを塗って食べることだった」と振り返った。 北朝鮮の孤児と、現地の子どもや教師たちとの生活は、長いケースで8年にわたった。金さんは孤児たちの当時の様子を、東欧で暮らす元同級生や元教師たちへのインタビューでたどっている。

子どもたちは今どこに

 東欧5カ国にちりぢりになった…

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