小若理恵
コロナ禍では感染者や周辺への誹謗(ひぼう)中傷が相次いだ。家族が感染した男性はインターネット上で激しいバッシング、地域では差別も受けた。その時のデマは今もくすぶり続けている。
「目に見えない新型コロナより、人の方がよほど怖い」。40代の男性は、4月に家族が新型ウイルスに感染したあとに起こったことをこう振り返る。
男性によると、家族は県外から帰省したあとで、発熱やせきの症状が続いたため、保健所に相談した。医療機関でPCR検査を受けたところ陽性に。軽症で入院した。
「○○市でもコロナ出た」。検査結果が伝えられる前からSNSではこうした情報が広がっており、男性は恐怖を覚えた。翌日、県が感染者が出たことを公表すると、SNSや掲示板サイトでは感染者を特定しようとする書き込みが相次ぎ、あっという間に男性の名前を想起させる内容も出てきたという。
家族が帰ってきたのは、県境を…
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朝日新聞社会部