ミネアポリス=渡辺丘 ニューヨーク=藤原学思
体が震え、自分の経験がよみがえった――。米国ミネソタ州の黒人男性ジョージ・フロイドさん(46)が白人の警察官に首を押さえつけられる動画を見て、黒人と白人の親を持つ男性はそう打ち明ける。自身、何度も警察の暴力と差別の被害に遭ってきたという。
黒人男性のジョージ・フロイドさん(46)が亡くなった米ミネアポリスの現場に6月14日、ある兄弟が並んで立った。
「人種を超え、共に祈りを捧げられ、うれしかった」と話した兄のチャド・リンダマンさん(52)は、褐色の肌。「黒人の声に耳を傾けたかった。差別の仕組みから恩恵を受ける立場として、責任を感じた」と語った弟のデイナ・リンダマンさん(49)は白人だ。
黒人の父と白人の母の間に生まれたチャドさんは1歳のとき、ミネアポリス郊外の白人家庭に養子として迎えられた。2年後、デイナさんが生まれ、兄弟として同じ家庭で育った。
チャドさんは、警官から受けた被害の数々について語り始めた。
チャドさんが小学校に上がると…
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朝日新聞国際報道部