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 新型コロナウイルスの感染防止策に地方議会も追われている。大勢が長時間集まり、議論を交わす議場はまさに「3密」。飛沫(ひまつ)防止のため板で仕切ったり、出席議員数を絞ったり。ただ、傍聴の制限や質問の取りやめといった動きもあり、議会のチェック機能の低下を懸念する声もある。

 24日に6月定例会が閉会した福岡県議会。知事や議員たちが立つ演壇は透明のアクリル板で三方を囲まれた。飛沫防止のための対策で、17日に一般質問に立った新開昌彦県議(公明)は「最初は少し声がこもる感じがしたが、質問を続けるうちに気にならなくなった」。休憩ごとに、演壇やマイクが消毒された。

 政府は新型コロナ対策として、密集、密接、密閉の「3密」を避けることや、手指の消毒、人との間隔は2メートル以上の距離を取るといった対応を呼びかける。議員には、重症化のリスクが高いとされる高齢者もいる。ほかにも福岡県議会は議員全員に議会棟到着時に検温を実施するなどの対策をとり、代表質問や一般質問などは通常通り行った。6月定例会まで議会運営委員長を務めた吉松源昭議員は「重要な案件が山積しているので、対策をしっかり講じ、議論する場を確保したいと考えた」と話す。状況に変化がなければ、今回の対策を9月議会も実施する予定という。

 大分市議会(定数44)は6月定例会の一般質問で、出席議員を23人に絞った。地方自治法は「定数の半数以上の議員が出席しなければ、会議を開くことができない」と定めており、「密」を避けるため、ぎりぎりの人数に減らした。午前と午後で出席議員を交代。議場にいない議員は控室から、傍聴者は別室からモニター越しに議事の様子を見守った。

 ただ、採決がある閉会日は全員が出席。工事中の本会議場の代わりに使う部屋には、各議員の席の間にアクリル板を設置して対応したという。

 市民の傍聴を制限したり、職員…

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