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 毎冬、子育てのため鹿児島県の奄美大島周辺を回遊するザトウクジラが今季(昨年12月~今年3月末)は、578群971頭確認された。奄美クジラ・イルカ協会の調べで分かった。調査が本格化した2014年以降で最多だった。

 協会は、環境省の鯨類調査の一環として調査。これまでは昨季の447群733頭が最多だった。定量的な調査ではないため、単純比較はできないが、協会は「増加傾向と考えられる」と分析している。

 確認した578群に母子が96群含まれるのも過去最多だった。協会の興克樹会長は「奄美海域は子育てに適していると考えられる」と話している。

 ザトウクジラは夏場、カムチャツカ半島周辺などの寒冷な海で過ごす。繁殖シーズンの冬になると、奄美や沖縄周辺などの暖かい海に移動してくるという。(奄美通信員・神田和明)