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 昨年7月の参院選をめぐり、前法相の衆院議員、河井克行容疑者(57)=自民党を離党=と妻で参院議員の案里容疑者(46)=同=が公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された事件で、否定から一転して克行議員からの現金受領を認めた広島県安芸高田市の児玉浩市長(57)が26日会見し、「深く反省している」と謝罪した。一方、自身の進退については「後援会や市民の声を聴いて判断したい」と留保している。

 児玉市長はこの日丸刈り姿で登庁した。会見では、「今できることを考え、『反省を示さなくちゃ』とこういうヘアスタイルにした」と説明。「大変申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

 安芸高田市は、克行議員の地元の衆院広島3区内の自治体のひとつ。児玉市長は県議を辞し、今年4月に同市長選に初当選。その際現金受領については報道陣に「ない」と断言していた。しかし今月24日に報道陣の取材に応じ、「2回にわたり計60万円を受け取った」と認めていた。2度目は「これは買収行為と思った」と説明。その後、何度かに分けて「角の立たない返し方をした」と説明していた。

 事件をめぐり、克行議員から現金を受け取ったと明かした同県安芸太田町長だった小坂真治氏はすでに辞職。同県三原市の天満祥典市長は、25日に辞職を表明している。

「正副議長室で現金」と証言

 昨年7月の参院選をめぐり、前法相の衆院議員、河井克行容疑者(57)=自民党を離党=と妻で参院議員の案里容疑者(46)=同=が公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された事件で、広島県安芸高田市議会の先川(さきかわ)和幸議長(73)と水戸真悟副議長(71)が26日に会見し、それぞれ正副議長室で克行議員から現金を受け取ったと証言した。ともにこれまでの複数回の取材に、「一切ない」と否定していた。

 先川議長によると、昨年3月下旬に克行議員が市役所を訪れ、20万円入りの封筒を渡した。議長が「なんですか、これ」と聞くと、「まあまあ」と言って立ち去ったとした。克行議員は同じ日に副議長室で水戸副議長とも面会。その際に10万円の入った封筒を差し出した。副議長は「いけません」と言って返そうとしたが、「いいからいいから」と押し切られたという。

 会見には同市の青原敏治市議(69)も出席。検察の任意聴取で「受け取った封筒に10万円が入っていたはずだ」と聞かれたという。青原市議によると、自宅を訪れた克行議員が昨年6月初め、案里議員のチラシなどが入った封筒を置いて帰った。しかし、参院選後に必要なくなったと思い、チラシが入っていた封筒を焼いてしまったため、封筒の中に現金が入っていたかどうかはわからないと釈明している。