追悼・眞帆志ぶき 加茂さくらや汀夏子が「伝説」語る

有料記事

杢田光
[PR]

 「スータン」の愛称で親しまれた宝塚歌劇の元トップスター眞帆志(まほし)ぶきが3月9日、87歳でこの世を去った。

 足かけ14年間にわたり主役をはり続けた実力派のエンターテイナー。「ノバ・ボサ・ノバ」など数々の名舞台を残し、80歳を超えてもなお舞台で妖しくも輝くオーラを放つレジェンドだった。

退団後もよくデュエットした

 「あんなに格好良くて、何でもできる人は他にいません。宝塚の歴史の一ページに刻まれた大きな存在でした」と、相手役を務めた加茂(かも)さくらは語る。

 神奈川県川崎市生まれ。宝塚音楽学校に首席で入学し、首席で卒業。1952年に初舞台を踏んだ。歌とダンス、芝居の三拍子そろった男役として人気を誇り、62年に雪組トップスターにのぼりつめた。

 その後専科に異動。帝国劇場美空ひばりと共演するなど外部出演もこなし、リサイタルでは芸術祭優秀賞を受賞。71年には、在団中にもかかわらず歌手としてNHK紅白歌合戦に出場した。

 トップとして高みを目指し続…

この記事は有料記事です。残り1158文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら