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 インドネシアのバリ島で、新型コロナウイルス対策の規則に反してヨガ集会を開いたとして、地元の入国管理当局が、主催したシリア人の男(45)を強制送還すると24日に発表した。ヨガ集会では、60人以上の外国人らがマスクをせずに密集していた。

 発表によると、島の観光地ウブドにあるリゾート施設「ハウス・オブ・オム」で18日夕、ヨガ体験のために60人以上が集まった。地元自治体からの正式な許可が取られていなかったほか、新型コロナ対策で最大25人と島が定めた集会の上限人数を大幅に超え、参加者の大半が他人と距離を空けるなどの予防もしていなかった。入管当局は、施設の代表で集会を主催したヨガ指導者の男を強制送還するために勾留した。

 施設がインスタグラムに投稿した案内によると、集会は歌や祈りを織り交ぜた「バクティヨガ」のイベントで、参加費5万ルピア(約380円)。募集人数は100人以上だった。ツイッターで拡散した当日の写真では、ドーム形の小屋で、軽装の外国人らが肩が触れ合う距離であぐらをかき、手を合わせたり、歌ったりする様子が写っている。

 インドネシア政府によると、新型コロナの感染は6月以降に地方で拡大しており、全国で連日、新たに1千人を超える感染者が確認されている。25日時点で感染者は5万人超、死者は2620人に上っており、ともに東南アジア最多を更新している。バリ島では入国規制と旅客機の減便で主要な観光業が大ダメージを受けており、島は来月にもホテルや観光施設の再開を目指している。(ジャカルタ=野上英文)