横丁の暗い建物、開かずの扉を開けるとその先にあるのは
文・川野由起 写真・小玉重隆
鍵のかかった開かずの扉。時代に取り残されたかのような、怪しげな雰囲気漂う横丁。そこには、長くつながる人情があった。
のれんの先にある通路は、蛍光灯に照らされてもまだ薄暗い。2、3人で並んで歩くのがやっと。棟続きの細長い建物には、焼き鳥店やビストロ、雑貨店など約100店。日が暮れると、炭火の香りや笑い声であふれる。
仙台市青葉区のアーケード街の路地裏にある「壱弐参(いろは)横丁」。近くにある東北一の歓楽街・国分町の華やかさとは違って、レトロな雰囲気が色濃い。
6月中旬、仕事仲間と2軒目を探しに来た市内の会社員長嶺渉さん(47)は「安くておいしいところが多い」。1人でも他の客と談笑できる。「昼から飲んでいる人がいるのも魅力的」
記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員限定のプレゼントもあります。
終戦直前の空襲で焼け野原と…
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