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 京都大学は26日、京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)のチンパンジー飼育施設をめぐり、松沢哲郎特別教授(69)らが架空取引などで研究費約5億円を不正に支出したとする調査結果を発表した。今後、関与した教員の処分を検討する。

 松沢特別教授のほかに関与したのは友永雅己(まさき)・霊長類研教授(56)、平田聡・野生動物研究センター教授(47)、森村成樹(なるき)・同特定准教授(49)の3人。湊長博(ながひろ)副学長は会見で「特別教授という立場で不正があったことに、非常に遺憾に思っている」と話した。今後、霊長類研の組織のあり方についても検討する方針を明らかにした。

 京大の調査報告書は、松沢特別教授らに「遵法(じゅんぽう)意識の欠如や会計制度の軽視があった」と指摘。経理の実務を担う事務職員は、霊長類研の所長も務めた松沢特別教授に意見できない状況で、不正の指摘や是正ができなかったとしている。

 調査では、霊長類研が2011年度から14年度に、チンパンジー飼育施設の整備で結んだ契約100件のうち、のべ34件で不正支出を認定。納品の実態がないなどの架空取引14件、業者の損失を穴埋めする過大支出12件などで、ほかに仕様づくりに関与した業者が入札に参加した入札妨害7件、目的と異なる用途に機器を使った目的外使用1件で、計約5億600万円の不正支出があった。

 京大は、業者の赤字埋め合わせ…

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