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 2月23日のサッカーJ1開幕節で、史上最多タイとなる631試合出場を達成したガ大阪のMF遠藤保仁(40)。日本代表でも152試合という最多出場記録を持つ。

遠藤保仁 632の金字塔②
 7月4日に再開されるサッカーの明治安田生命J1で、ガ大阪のMF遠藤保仁が前人未到の領域に足を踏み入れようとしている。J1新記録となる通算632試合出場。朝日新聞の歴代担当記者によるリレー形式のコラムで、偉業をたたえます。

 代表の中心を担っていた頃、彼はチームの心臓と呼ばれていた。全身に血液を循環させる鼓動のように、一本一本に意図を込めたパスさばきで周りを動かしていた。

 心臓になったのは、2006年の夏だったと思う。

 2006年の夏。千葉をJリーグ屈指の強豪に鍛え上げたイビチャ・オシムさんが、日本代表監督に就任したばかりの頃の合宿だった。練習試合のハーフタイム。ひねた物言いで選手に考えることを求め続けた65歳(当時)の新監督が珍しく、ある選手を真っすぐほめた。

 「お前はピンチとチャンスを嗅ぎわけられる。そのままプレーしろ」

 視線の先にいたのが、遠藤だった。

 いまなら至極まっとうな賛辞と…

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