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 「うーん」「どうですかねえ」。プレースタイル同様、いつもは、のらりくらりと話すのに、そのときの遠藤保仁(40)は妙にはっきりと言った。「絶対、部活ですね」。高校サッカーと、クラブユースはどちらがいいか。サッカーファンの間でも、意見が分かれる話題だ。ガンバ大阪担当をしていた2011年。練習後、数人の記者で話を聞いていたときだった。

遠藤保仁 632の金字塔③
 7月4日に再開されるサッカーの明治安田生命J1で、ガ大阪のMF遠藤保仁が前人未到の領域に足を踏み入れようとしている。J1新記録となる通算632試合出場。朝日新聞の歴代担当記者によるリレー形式のコラムで、偉業をたたえます。

 大きな舞台で力を発揮したり、終盤の苦しい時間帯でも踏ん張れたり。「最後は、精神的なところが大事なんで」。だから、選ばれた選手が集い、環境の整ったJリーグクラブのユース(育成組織)より、高校サッカーの方がいいのだという。「理不尽なことにも、耐えられるようになるし」

 遠藤は1980年1月生まれ。地元の鹿児島実高で育った。走り込みで、1人が遅れたら連帯責任による「罰走」をさせられることは珍しくない。根性論がまだまだ幅をきかせた時代だ。私は79年生まれの同学年。全国大会に出られるレベルの高校ではなかったが、サッカーをやっていたので、強豪校の当時の厳しい練習は想像がつく。

 遠藤といえば、乱れなく止める…

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