金メダル有力? 鉄棒専念の内村が秘める底知れぬ可能性

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山口史朗
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 オールラウンダーからスペシャリストへ。体操で4大会連続の五輪出場、そしてメダル獲得を目指す内村航平リンガーハット)が大きな決断を下した。種目別の鉄棒に絞って金メダルを狙う――。この選択により、31歳の底知れぬ実力が発揮される期待がある。

 内村にとって、苦渋の決断だったのは間違いない。

 ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒。2008年北京五輪で個人総合の銀メダルを獲得して以来、内村は長く、日本のエースとして全6種目を演じきり、世界の頂点に君臨し続けてきた。

 12年ロンドン、16年リオデジャネイロの両五輪で個人総合を連覇。東京では3連覇もかかるが、関係者によると、昨年から苦しめられていた両肩の痛みで、つり輪や平行棒で満足な演技ができていない。「五輪出場を考えると、鉄棒に専念するのが一番可能性が高い」と、今年2月ごろに決断したという。

 ただ、決してネガティブ要素だけではない。鉄棒は肩の痛みが出ないというだけではなく、15年世界選手権で金メダルを獲得した、得意種目でもあるのだ。

 「今までの鉄棒は本気じゃな…

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