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 難病で、寝たきりやたんの吸引など医療的ケアが必要な子どもとその家族らが無料で一緒に遊べる千葉県松戸市の子育て広場「ほわほわの森で遊ぼう!」が、オンラインで22日に再開した。新型コロナウイルスの感染拡大で3月から閉鎖されていたが、「3密」を避けての試運転。保育士たちがカメラに向かい、手遊びや絵本の読み聞かせをすると、画面の向こうで笑顔を返す親子の姿があった。

 広場は、同市東松戸の子育て支援施設「ほっとるーむ東松戸」を運営するNPO法人「子育てひろばほわほわ」(駒野光枝理事長)が、「孤立しがちな家族に、思いっきり遊んでストレスを発散してもらおう」と、市の委託事業として昨年5月にスタートした。「全国的にも珍しい取り組み」(同法人)だ。

 22日午後に約30分間開かれた広場には、市内の1歳半の女児と30代の母親が参加した。施設では保育士3人と医療的ケア児コーディネーターら2人が、母子とタブレット端末の画面で向き合った。

 「こんにちは。元気だった?」と保育士が呼びかけると、「はーい、元気でしたよ」と母親が返答。女児が不思議そうに画面に顔を近づけた。保育士たちは手遊びや粘着テープの芯で作った太鼓の演奏、絵本の読み聞かせなどを披露した。

 コーディネーターが「久しぶりに会ったら、大きくなったね」と声をかけると、女児は自宅の絵本を開き、読むしぐさを見せた。母親は「ずーっと家でした。毎日が同じ感じで」「アルコール綿が不足していましたが、市から送られてきました」と3カ月余りの状況を説明。「乳幼児検診ができなくて」などと悩み事も話した。

 この日、担当した保育士の中山ゆかりさん(53)は「お母さんも外の人と話ができて気晴らしになったのでは。オンラインで思ったよりも濃い付き合いができたと思います」と話した。

 広場は毎月第1月曜の午後2時半~4時半に開く。施設の保育士たちが、医師や看護師、福祉団体職員らの助言や手助けを受けながら、医療的ケアが必要な子どもたちにピアノと歌の生の音楽や絵本、おもちゃを楽しんでもらう。

 きょうだいたちは走り回ったり、遊具で遊んだり。保護者には「ママカフェ」を提供し、くつろぎや他の家族とのコミュニケーションの場にしてもらう。昨年のスタート時から今年2月までは毎回3~6組、多いときで15人前後の家族が参加してきた。

 子育てコーディネーターで施設責任者の駒口文さん(59)は「身体的にハンディのあるお子さんやその家族は、(感染拡大で)ますます外出できなくて大変だろう。預かってくれる保育園がないかなど、働きたいと考えるお母さんの相談にも乗りたい」と話す。

 感染が落ち着くまでは、当面オンライン方式を続ける予定。問い合わせは、ほっとるーむ東松戸(047・701・5508、howahowanomori@gmail.com)。(青柳正悟)