リバプール悲願の優勝に導く クロップ監督の手腕とは

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ロンドン=遠田寛生
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 30季ぶりにイングランドプレミアリーグで優勝を果たしたリバプール。その最大の功労者は、ドルトムント(独)時代にMF香川真司(現スペイン2部サラゴサ)らを見いだしたユルゲン・クロップ監督だ。

 身長190センチを超える大男は、ピッチ内外で喜怒哀楽を隠さない。2012年にドルトムントがリーグ優勝を果たした試合。香川が試合を決定づける得点を決めたとき、誰よりも全速力で香川のもとへ駆け寄ったのはクロップ監督だった。選手から「兄のような存在」と言われる距離感で、その視線は優しい。その一方、時に厳しく選手を奮い立たせてきた。

 2015年秋にリバプールの監督に就任すると、戦術面では、前線から激しいプレスでボールを奪いにいく自身のスタイルを、リバプールでも浸透させた。練習から試合並みの強度を求めて、走り負けないチームを築いた。

 中でも徹底したのは、ボール…

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