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 自民党がダーウィンの進化論を誤用した言い回しを使って憲法改正の必要性を訴えた問題で、日本人間行動進化学会(会長=長谷川眞理子・総合研究大学院大学長)は27日、会長と理事会名で、誤用に反対するなどとする声明を出した。

 同学会は、人間の行動や心理などを、進化の観点から研究する専門家の集まり。学会を紹介するサイトにはダーウィンの写真も掲載されている。

 声明は、ダーウィンの進化論に「思想家や時の為政者によって誤用されてきた苦い歴史がある」と指摘。「生物の進化のありようから、人間の行動や社会がいかにあるべきかを主張することは、論理的な誤り」だと説明する。「特定の政治的意見を主張するものではない」とした上で、進化論を社会的影響を持つ団体や個人が誤用することに反対を表明している。

 一方で、誤用がなくならない現状について「科学に携わる者の努力不足だと言わざるを得ない」と反省も示した。「私たちには、進化のありようを、安直に社会の望ましいあり方として提示することの危険性について、社会に警鐘を鳴らす責任がある」などと、研究者の責任にも言及した。

 問題となったマンガでは「もやウィン」という架空のキャラクターが登場。「ダーウィンの進化論ではこういわれておる」などとして「最も強い者が生き残るのではなく 最も賢い者が生き延びるのでもない」「唯一生き残ることが出来るのは 変化できる者である」と説明。直後から専門家らが誤用だと批判していた。声明は学会のホームページ(https://www.hbesj.org別ウインドウで開きます)から読める。(小坪遊

誤用の発端は50年以上前(いちからわかる)

 Q 自民党のツイッターで「ダーウィンの進化論」が問題になったね。

 A 憲法改正を呼びかける4コマ漫画で、「唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者」と訴えた。ダーウィンは進化論を唱えた一人だけれど、この表現はよくある解釈の誤解の一つなんだ。

 Q え、そうなの?

 A そもそも進化論は、ヒトや…

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