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 子どもたちが楽しみにしている今夏のプールの営業をめぐり、公営プールをもつ三重県内の自治体の対応が割れている。新型コロナウイルスの感染拡大の懸念から、「休業やむなし」と判断した市町がある一方で、感染防止策を講じつつ、オープンを決めたところもある。

 津市は「久居中央スポーツ公園内プール」(戸木町)と「香良洲プール」(香良洲町)の利用中止を決めた。例年は、7月中旬から8月下旬まで営業してきた。

 久居と香良洲の両総合支所によると、ロビーや更衣室、流水プールやスライダーなどで「三つの密」の回避や利用者の不安の払拭(ふっしょく)が困難などと判断した。

 前葉泰幸市長は「感染防止対策の徹底を前提に検討してきたが、やむを得ない」と話す。

 ほかにも鈴鹿、伊勢、名張市や玉城町などが、営業中止を発表している。

 一方、松阪市は「松阪公園プール」(殿町)と「流水プール」(立野町)を7月23日から営業する。

 市スポーツ課は、コロナ禍を受けて「感染症防止対策運営ガイドライン」を策定。利用時間を「午前9~11時」「正午~午後2時」「午後3~5時」と2時間に制限し、いずれの時間帯でも、最大入場者数を180人までと決めた。

 利用者には住所、氏名、連絡先などを記入してもらい、個人を特定できるようにする。更衣室での密集を防止するため、自宅で着替えてからの来場を求める。泳いだ後の更衣室の利用は男女とも一度に30人までとし、速やかに退出してもらう。

 最大で2時間の利用になるため、料金は小学生以下100円(通常270円)、中学生以上200円(同440円)と値下げした。障害者手帳の所有者は、付き添いの1人も含め無料。

 竹上真人市長は22日の会見で、授業での水泳など小学校のプールも使えないことに触れ、「コロナ禍で夏休みが短くなり、家計が苦しくて遠くへ行けない子どももいる。楽しいプールを少しの期間でも開放することにした」と述べた。

 ただ、松阪市は、幼児のいる家族連れらに人気がある「鈴の森公園」(外五曲町)の噴水施設については、「個人が特定しにくく、密が避けられない」と使用を中止する。

 両プールの営業期間は8月23日まで。(中川史)