拡大する写真・図版祖母の葬儀に参列した原告男性(中央)と姉(右)。左は父親。姉は生前の祖母から、原告が手術を受けたことを知らされたという=1957年4月ごろ、仙台市、原告男性提供(画像の一部を加工しています)

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 「長い間、誰にも言えず苦しかった」。東京都に住む原告男性(77)の姉(80)=仙台市=は高校生の時、弟の手術について祖母から知らされて以来、60年近く胸の内に抱え込んでいた。

 祖母はある日、「話がある」と切り出し、「弟は子どもができなくなる手術を受けた」と告げた。その場には祖母と自分の2人だけ。固く口止めされた。どのような手術なのか、何のために手術がされたのか理由はわからなかったが、「人に話すことはできない」と感じた。直後に祖母は急死。手術について聞く機会を失った。

 本人の同意がない不妊手術を許してきた旧優生保護法(1948~96年)の違憲性を問う国家賠償訴訟で、全国2例目の判決が30日、東京地裁で言い渡される。多くの人が強制的に子を持つ権利を奪われたことに対し、国の責任は認められるのか。ともに苦しんできた親族や手術に関わった医師は、被害者に寄り添う判決を望む。

 三つ違いの弟とは仲がよかった。母親は弟を産んだ8カ月後に亡くなっていたため、自分が母親代わりのようなところがあった。

 中学生になった弟は施設に入れ…

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