感染が広がれば経済活動を止めなければならず、活動を再開すれば第2波の懸念が高まる。コロナ危機を克服する手立ては、まだ見えない。今回の危機は日本経済に何をもたらしたのかを検証し、出口に向けた手がかりを探る。コロナ危機で露呈した様々な問題・課題を追いかける連載「コロナの時代」の「見えない出口」シリーズ第2回。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で、日本や米国、欧州の主要国が軒並みマイナス成長に陥り、国際通貨基金(IMF)は「大恐慌以来最悪」の景気後退を予想する。一瞬で世界市場を凍りつかせたコロナ危機は、日本経済の屋台骨である自動車産業の頂点に立つグローバルメーカーをものみ込んでいった。
トヨタ自動車の豊田章男社長は6月11日、本社のホールで定時株主総会に臨んでいた。議長席に座った豊田氏は、今年度の販売台数はリーマン・ショック時より大きく減るが、「営業利益5千億円を確保する見通しを出せた」と強調した。
拡大するトヨタ自動車の決算説明会で話す豊田章男社長=2020年5月12日
しかし、この見通しを出せるか…
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