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 新型コロナウイルスの感染拡大は、外国人の労働環境にも影を落とす。もともと不安定な雇用形態の人が多く、生活に行き詰まってしまう例も。手探りの支援が続く。

 「やっと布団に入って、安心して寝られます」――。群馬県伊勢崎市で暮らすブラジル出身の日系2世、サイトウ・マルサル・マサヒロさん(43)は今月22日、入居したばかりの約7畳のアパートの部屋でほっとした表情を見せた。

 初来日は19歳の時。何度かブラジルと日本を行き来し、昨年11月までは埼玉県羽生市の食品工場で働いていた。派遣会社とトラブルになって辞め、今年3月まで工事現場でのアルバイトで月5万~7万円ほどの収入があったが、新型コロナの影響で仕事がなくなり、解雇された。一緒に働いていた外国人も相次いで仕事を失ったという。頼れる家族も日本にはいない。

 リュックサックに荷物を詰め、太田市や大泉町のコインランドリーや駅、公園などで路上生活をするように。危害を加えられないか心配で、「毎日2時間ぐらいしか落ち着いて寝られなかった」という。食事に困って「ゴミもあさって食べた」。5月下旬に外国人支援団体のスタッフに声をかけられた時には、栄養失調に近い状態だった。

 社会福祉協議会が窓口になって貸し付ける緊急小口資金や10万円の国の特別定額給付金などで生活費をつないできたが、仕事は見つからない。支援者の協力で生活保護を申請することにし、アパートにも入居できた。「やり直したい。不安はあるけれど、まだ諦められない」とサイトウさん。支援する司法書士の仲道宗弘さん(54)は「今は仕事を探すのも壁がとても高い。まずは落ち着いた生活を取り戻すところから一緒に始めたい」と話す。

 群馬労働局によると、2019年10月末現在の県内の外国人労働者数は3万9296人と過去最高を更新。このうち34%の1万3455人は派遣・請負労働者だ。産業別では38%の製造業が最も多い。

 県が設置する「ぐんま外国人総合相談ワンストップセンター」に今年4~5月に寄せられた相談は324件で、6割超の203件が新型コロナに関する内容だった。4月は医療機関の受診方法などに関する相談が多かったが、5月になってからは解雇や収入減にまつわる相談が増えたという。

■「再出発」へ…

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