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 府内各地で学校が再開し、学童保育(放課後児童クラブ)も日常に戻りつつある。学校と違い、家庭的な雰囲気で遊んだり、おやつを食べたりする場。指導員は新型コロナウイルスの感染を防ぐとともに、子どもたちのストレスを和らげようと苦心している。

 京都府長岡京市の長岡第五小放課後児童クラブ「すぎのこA」は宿題や読書をする長机をテープで4区画に仕切り、子どもたちの間隔を保っている。主任指導員の呉山桂子さんは「おやつは袋菓子をやめ、個包装のものに変えました」。

 教室の手洗い場には蛇口が三つあるが、密集しないよう2列で並ぶ。手を拭くのは使い捨ての紙タオル。鼻をかんだティッシュ専用に、手を触れずに開閉できるごみ箱も置いた。

 京都市中京区にある京都市朱雀第三児童館の学童クラブ。ドアノブやスイッチ類、共用のパソコンなどは、職員が除菌ティッシュで頻繁に拭いている。おやつや弁当を食べる際、以前は数人で一つの机を囲んでいたが、小机に1人ずつ座る方式に改めた。館長の森明美さん(56)は「そこら中の机をかき集めました」と話す。

 館内には、子どもたち向けに、感染を防ぐための注意点や、新型コロナウイルスの特徴や対策などの説明文も貼り出している。森さんは、日常的に行動が制約されるため、ストレスをためている子どももいるといい、「しんどさを抱える子どもをどう支えるか、考えています」と語る。

 マスクや手洗いといった対策がなぜ必要なのか。京都市北区にある民間の原谷学童保育所長の谷口研二さん(42)は「我慢を強いる中で理解してもらえるよう、『他の子や家族を守るため』と説明している」という。

 6年生が最後の行事として楽しみにしていた府外での春合宿は、子どもの意見を聞いたうえで中止を決めた。代わりに6年生と指導員の4人だけで学童保育所に泊まった。「こんな時だからこそ子どもに寄り添って、思い出に残ることをしたかった」

 大山崎町の第二大山崎小にある「でっかいクラブ」は、学校の敷地内という利点を生かし、休校中は「ピクニック弁当」と銘打って校庭でグループごとに昼食をとったり、雨の日には体育館で運動したりした。指導員の髙木めぐみさん(55)は「ここでは学校以上に『生活』しています。子どももコロナ対策を頑張っている分、発散させながら健康を守りたい」と話す。(佐藤美千代)