拡大する写真・図版2年前の西日本豪雨の際に土砂に襲われた自宅跡で、視察に訪れた人たちに当時の状況を説明する植木富士子さん(前列左から2人目)=2020年2月8日午後、広島市安芸区、成田愛恵撮影

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 2年前の西日本豪雨で大切な家族を失った人たちが、地域の防災活動に力を入れている。同じ思いを誰にもさせないよう、力になりたくて。

息子失った母、資格を取得「社会に貢献を」

 6月18日、広島市内で民間資格「防災士」を取得した人たちが集まる研修会があった。新型コロナウイルス禍の中で災害が起きたら避難所をどう運営するか。人同士の距離の取り方や換気の重要性など様々な意見を出し合っていた。

防災士
阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、2003年に生まれた民間資格。NPO法人・日本防災士機構が認定する。特別な権限などはないが、防災知識や技能を身につけることで地域や職場での防災活動のリーダー役などとして期待されている。各地の自治体で資格取得を推奨し、登録料などを支援している。

 今年1月に防災士の資格を取ったばかりの植木富士子さん(47)=広島市安芸区=も参加し、先輩たちの話に熱心に耳を傾けた。

 2018年7月6日。

 激しい雨の中、植木さんは職場から自宅へ急いでいた。途中で車を止め、自宅にいた長男の将太朗さん(当時18)に「じいちゃんの家に避難してね」と電話した。数分後に折り返しかかってきた電話は「やばい」という声で切れた。

拡大する写真・図版2年前に被災した植木富士子さんの自宅跡。ヒマワリが植えられ、ガレージにも花が供えられている=2020年6月24日、広島市安芸区、成田愛恵撮影

 10日後、土砂に押しつぶされた自宅跡から、息子は遺体で見つかった。

 「どんなふうに死んだんかな、…

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