[PR]

 4年後の東京の姿は――。7月5日に投開票される東京都知事選の主要5候補が28日の公開討論会でそんなテーマで論戦を繰り広げた。新型コロナウイルスの感染が収まらない中、5人が距離を保ちながらも初めて一堂に会し、重視する政策をそれぞれ主張した。

 討論会は東京青年会議所が主催し、れいわ新選組代表の山本太郎氏(45)、現職の小池百合子氏(67)、元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)、元熊本県副知事の小野泰輔氏(46)、NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52)らが参加した。

 「4年後の東京の姿」の質問で、それぞれが訴えた未来像はわかれた。

 山本氏は「人々の不安が一番大きく作り出される原因は経済的な不安定さ」と指摘した。コロナ禍でホームレスとなった人たちがいるとして、「都営住宅に空きがある。活用可能な住宅を都として活用する」とし、低廉な家賃で住める家を確保し、「どんな方でも部屋を確保できる状況」をつくると訴えた。

 小池氏は「世界で最も安全で安心で健康な首都・東京」を掲げた。その実現のためとして、「喫緊の課題は新型コロナ対策。世界で一番感染症に強い東京をつくる」と主張。「『長寿』を国際語にしたい、これこそが日本、東京が誇るべき課題であり目標。高齢化に備えての健康な長寿社会をつくる」と訴えた。

 「経済効率性よりも命や暮らしを重視する」。宇都宮氏はそう言いきった。コロナ禍で「都民一人ひとりの雇用や住まいを守る、営業継続をできるようにする都政を確立することが重要。何よりも感染症対策のために医療体制を充実させる」とし、「自己責任よりも社会的連帯を重視する」とも述べた。

 小野氏は「分散型、多極型の東京をつくる」として、都心への一極集中の打破を挙げた。「今までは都心部に人が集まり、そこに高層建築が立つ構造になっている。東京もこのままだと限界が来る。首都直下地震への対応も大変」と指摘し、「新しい東京づくりをこの危機の機会にやることを目指す」と訴えた。

 立花氏は「心の改革。ワクワクドキドキする東京」を挙げた。「うそをついたり、失敗したりした人が謝れば、『失敗もあるよ』となる内面的なものが充実する。楽しい東京都になる」と語った。「30歳まで(知事選に)立候補できず、20歳になったら年金を払えと言う。そんな若者を迫害する東京をなくす」と訴えた。