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 三菱重工業が次期主力ロケット「H3」の来春までの初打ち上げをめざす。人工衛星などを運ぶビジネスとして自立させたい考えだが、海外のライバルは先を行く。勝機はあるのか。

 5月下旬、鹿児島にある種子島宇宙センターから、先代の「H2Bロケット」9号機を打ち上げた。国際宇宙ステーションに食料や実験機器を運ぶ無人の補給船「こうのとり」を軌道に乗せた。

 2009年デビューのH2Bは、これが最後の打ち上げ。この間、海外や民間からの受注はなかった。01年から運用する兄弟機「H2Aロケット」も、海外や民間からの受注はわずか3件。年に15~25件とされる世界市場で存在感は薄い。

 一番の理由は価格だ。「H2A」の基本モデルの打ち上げは、1回100億円ほど。「下げないと取り残される」。三菱重工の防衛・宇宙事業代表の阿部直彦執行役員は危機感を隠さない。

 「H3」の開発は、14年から宇宙航空研究開発機構(JAXA)と始めた。めざすのは、従来の半額にあたる50億円。自動車の部品を転用したり、3Dプリンターを使ったりする。ほぼ手作業だった製造現場の機械化も進めるが、ハードルはなお残る。

 世界を見渡すと、50億円は激…

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