拡大する写真・図版グランピングの施設の中からみるビーチと海=2020年6月25日、大阪府泉南市、川田惇史撮影

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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、各地で海水浴場の開設中止が相次ぐ。不特定多数が利用する更衣室や混雑するビーチで十分な感染予防策がとれないことが理由だ。ただ、監視員がいないと水難事故の危険もあり、自治体は対応に苦慮している。

目の前のビーチは「休止」

 見渡せば真っ白なビーチと青い海。大阪府泉南市のりんくう南浜海水浴場の砂浜には、緑色の三角コーンが置かれ、「今年の海水浴場は開設中止します」の貼り紙があった。

拡大する写真・図版りんくう南浜海水浴場には三角コーンが立てられ、貼り紙には「海水浴場は休止中です」と書かれていた=2020年6月25日、大阪府泉南市、川田惇史撮影

 近くには、白い真新しい建物が並ぶ。ホテル並みの設備でキャンプ体験ができる「グランピング」の施設で、一帯は大和リース(大阪市)が約23億円かけて整備し、「SENNAN(センナン) LONG(ロング) PARK(パーク)」として7月3日にオープンする予定だ。バーベキューや巨大アスレチックなどもあるが、夏場は海水浴場が目玉だった。

拡大する写真・図版グランピングの施設にはジェットバスも設置。目の前には海とビーチが広がる=2020年6月25日、大阪府泉南市、川田惇史撮影

 当初予定した4月28日のオープンは、新型コロナの影響で延期され、5月19日には海水浴場が中止に。泉南市産業観光課の担当者は「混雑は避けられず、更衣室も感染リスクが高い。周辺も開設を見送っており、ここだけ開ければ人が集まってしまう」と話す。

 りんくう南浜を含む府内全4カ所の海水浴場はいずれも、開設主体の自治体や地元観光協会が「感染拡大防止のため」として開設を見送った。

 海水浴場の開設には府の条例で更衣室やシャワー室のほか、監視・救護の施設と人員を置く必要がある。開設されない場合も、海辺への立ち入り自体は禁止されない。勝手に泳ぐ人が出てくる可能性もあり、水難事故の危険性が高まる。

拡大する写真・図版例年、多くの海水浴客でにぎわう須磨海水浴場も今年は開設が中止された=2008年7月、神戸市須磨区

ライフセーバーいない海は危険

 昨年約24万人が訪れた須磨海水浴場(神戸市須磨区)も、近くのアジュール舞子海水浴場(同市垂水区)とともに、市が開設中止を決めた。海水浴客同士が一定の距離を保つことは不可能と判断。ライフセーバーが訓練できず、監視員の確保が難しいことも理由となった。警備員が周辺を巡回するが、市の担当者は「遊泳を禁じる法的根拠はないが、ライフセーバーがいないので危険だ」とし、遊泳を控え、散歩や水遊びにとどめるよう呼びかけるという。

 兵庫県内ではほかに、淡路島北部の淡路市も市内7カ所の海水浴場を開設しない。島外から人が集まることに市民から不安の声があったという。南あわじ市や洲本市も海水浴場の開設を見送った。

拡大する写真・図版淡路島にある大浜海水浴場。今夏の開設が中止され、駐車場も閉鎖されていた=6月5日、兵庫県洲本市

 一方で、日本海側に位置する香…

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