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 一言で言えば、カメラマン泣かせの選手だ。

 中盤の底から試合をじっくり組み立てる。無駄なく、無理なく、スマートにピッチを駆け回る。「絵」になる派手なプレーはめったにお目にかかれない。

遠藤保仁 632の金字塔④
 7月4日に再開されるサッカーの明治安田生命J1で、ガ大阪のMF遠藤保仁が前人未到の領域に足を踏み入れようとしている。J1新記録となる通算632試合出場。朝日新聞の歴代担当記者によるリレー形式のコラムで、偉業をたたえます。

 2013年に朝日新聞大阪本社に赴任し、その後6年間ガ大阪と歩みを共にした。カメラマンになって2年目のあの頃、ガ大阪の撮影は困難を極めた。

拡大する写真・図版広島を破ってナビスコ杯を制し、喜ぶ遠藤保仁(中央)らガ大阪の選手たち=2014年11月8日午後、埼玉スタジアム、加藤諒撮影

 新聞紙面には、得点の場面を掲載することが多く、試合中はラストパスを受けた選手をどのように切り取るかという点に腐心する。しかし、MF遠藤保仁(40)が繰り出す創造的なパスに、相手守備陣のみならずこちらのレンズも翻弄(ほんろう)され、決定的瞬間を逃して涙をのんだことが何度あっただろう。

拡大する写真・図版J1第15節 神戸―ガ大阪 後半、体を張ってゴール前のボールをクリアするガ大阪の遠藤保仁(中央)ら守備陣=2017年6月17日午後、ノエビアスタジアム、加藤諒撮影

 さらに厄介なのは、プロ入り後、全シーズンで着実にゴールを決めてきた得点力だ。ガ大阪の顔ともいえる遠藤の得点で試合が決まろうものなら、当然求められるのはシュートの場面。ミドルレンジから決める可能性も十分あり、ペナルティーエリアの外で球を持っている際も警戒が必要だ。右目でファインダーの中の遠藤を見つめ、左目でFW陣と最終ラインの駆け引きを見ていると、頭がパンクしそうになった。

拡大する写真・図版W杯ブラジル大会開幕に向けた意気込みを語るガ大阪の遠藤保仁=2014年2月20日午後、大阪府吹田市、加藤諒撮影

 そんな遠藤の撮影で唯一と言え…

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