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 日産自動車は29日、横浜市内で定時株主総会を開いた。2020年3月期決算の最終的なもうけを示す純損益が6712億円と巨額の赤字となり、期末配当を10年ぶりに無配としたことについて、内田誠社長は冒頭、「将来の投資を減速させず、企業価値の向上を実現するためで、このような結果になったことを大変重く受け止めている」と謝罪した。

 純損益の赤字は、リーマン・ショックがあった09年3月期以来11年ぶり。総会には、295人の株主が出席。株主から「昨年も、その前も、業績が良くなると言っていた。期待できない」などとの厳しい指摘が相次いだ。総会は新型コロナウイルスの感染予防のために株主の質問を絞ったこともあって1時間51分で終わり、昨年6月の定時総会より1時間半ほど短かった。

 日産は、カルロス・ゴーン前会長時代に新興国を中心に生産能力の増強を進め、18年度には世界の年間生産能力が720万台に達した。一方、モデルチェンジから時間が経過した車が増えるなどし、年間販売台数は500万台を割り込む販売不振にあえいでいる。このため、5月に公表した23年度までの中期経営計画で、インドネシアでの生産撤退などで世界の生産能力を540万台に減らすなどのリストラ策を盛り込んだ。